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KONMASA (コンマサ)
1990年、愛知県名古屋市生まれ。
KONMASAは、「時間や存在の有限性」をテーマに、日常の何気ない行為を反復しながら、衣類・絵画・写真・映像など多様な手法で作品を制作している。
2014年、現代アートに深く感銘を受けた際、偶然身につけていたタンクトップを“日常の象徴”と捉えたことがきっかけとなり、以来タンクトップをモチーフにしたプロジェクトを展開してきた。
具体的な例としては、999日間ビルの入口にタンクトップを埋め、1000日目に掘り出す「KONMASA BLDG」や、一枚のタンクトップを着用して日本一周を行い、後にそのタンクトップを陶磁器として焼成し、砕いた破片を全国に配布する「KONMASA 47」が挙げられる。いずれの作品も、長い年月をかけることで素材そのものが変化や消滅を辿る過程を可視化している。
これらの活動は、作家自身の死によって完成を迎えると想定される「タンクトップを着た人生」の私小説の一部であり、各チャプターごとに異なる視点から有限性に向き合う試みとなっている。
さらに、ストレス解消のために始めた和紙への穴あけ行為を発端とする「光の絵画」シリーズでは、累積していく無数の穴が時間の流れを可視化し、有限な存在としての人間が「今この瞬間」をどのように捉えるかを問いかける。また、その和紙を用いた瞑想部屋などの空間制作にも取り組み、鑑賞者に自身の時間や存在を見つめ直す体験を促している。
このように、「終わり」と「反復」を繰り返す行為を通じて、時間の流れを否応なく意識させることを目指す。
私たちが限られた一瞬をどのように生きるのかという根源的な問いを改めて浮かび上がらせるものである。
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